日曜日の静寂

父：ディープインパクト（父の父：サンデーサイレンス）
母：プレミアステップス（母の父：Footstepsinthesand）
募集総額：6,000万円
クラブ：東京サラブレッドクラブ
【レッドレジェーラ】（プレミアステップスの2018）

ディープインパクト産駒ということで期待は大変高いであろう当募集馬。
しかしながら母系の血は日本ではほとんどお目にかかることが無い血統である。
当募集馬にかかるインブリードAlzaoも日本ではあまりサンプルが無い血統である。
総合評価として、サンプルは4頭しかいないが、その中で言えるのは、勝ち上がりこそ50%という数字だが、これは4頭中2頭はこの系統の血統で勝ち上がりということで、サンプルが少ないため特段素晴らしいとは言えない。
そして、勝ち上がった2頭から導き出される期待獲得賞金額については960万円と、全体平均を下回る。
ディープインパクト産駒としてみた場合、こちらの数字は圧倒的に物足りない。

総じて言えるのは、サンプルが少ないためどう出るかはわからない。
ただ、募集価格が募集価格なので、投資的観点からはお勧めできない。
募集総額の6000万円という数字は重賞の1勝もしないと到達しない程度の価格だということを考えると、血統的裏付けから重賞クラスであるという判断はできないからだ。

適正としては、芝のマイルから中距離程度まで。

【馬格について】

2020年3月30日に東京サラブレッドクラブが公開した写真を元に診断いたしました。

馬格については、つなぎの角度がやや立っており、胴伸び、肩の角度、飛節の角度についてはほぼ標準的な馬格となっている。
つなぎの角度については写真撮影時の立ち方で変わってしまうので、何とも言えないがおそらく標準よりもやや立っていると考えてもいいかもしれない。
そうなってくると、本来は短距離・ダート向きであるということにつながるのでややバランスが悪いと考えられる。
もしかしたら怪我が多い可能性がある。

【クラス付けについて】

当馬の診断結果として、Cクラスとした。
理由としてはサンプルが少なく、統計データが出せないこともあるが、何より募集総額6000万はやはり高い。
投資的観点から見るとギャンブルになってしまう。
もちろんこの馬が重賞を勝てるほどの逸材である可能性は捨てきれないのだが、当診断は過去のビッグデータからよく似た血統背景を持つ競走馬の成績から統計的に勝ち上がることができるのか、募集価格を上回る賞金の獲得可能性は高いのかを診断するプログラムなので、そういうった観点からは推せる材料はないと判断した。
夢として追うにしても少し厳しいと思われる。

Sクラスは、各期待値がすべて平均を上回りかつ、期待獲得賞金が募集価格に迫る（超える）ほどの場合につくクラスで、Aクラスは１~2個のファクターが平均をわずかに下回ってしまうような評価の場合だ。
期待が持てる募集馬は大半はこのクラスだ。SやSSクラスはプレミアムで、見つけたら即買いだ。
Aクラスがいくつかいる中で、自分の好みに合った血統背景や馬格の馬をこのクラスから選ぶという感じになるだろう。