日曜日の静寂

まあ、正直なところ、僕はスペシャルウィークの有馬記念制覇がどうにも脳裏に浮かばなくて、かといってグラスワンダーがスペシャルウィークを差し置いて優勝するのか?っていうのもわからなくて。
結果、スペシャル-グラスの馬連1点勝負をしていた。
方や友人は、単勝スペシャルウィーク1点勝負だったんだ。で、この発言につながると。

そう。僕とその友人は99年春の天皇賞を見に行った。
いやぁ強かったよね。
で、僕たち眼前で見て気づいたことがあったんだ。
鞍上の武豊騎手がわざと、あえて、だと思うのだが、馬場入場の際に、外ラチ一杯ようは、観客側ギリギリをゆっくり歩いていたんだ。
多分歓声に慣れさせるなんて言う意味と、今日勝つぜみたいな意味を含んでたんじゃないかなって思った。
結果圧勝でしょ。そりゃすげー格好良かったよ。鳥肌もんだったのは今でも覚えてる。

実際その行為がどういう意味なのか、意識的やってたのかとか、まったくわからないけど、その時はそう見えたね。
ほら見てみ?スペシャルウィークすげー仕上がりでしょ?馬券買わなきゃ損するよ?って言ってるように見えたw。
実際、僕はその時はメジロブライトと前年皐月賞と菊花賞でスペシャルウィークを打ち負かしているセイウンスカイの1点勝負してたからね。
しかし、その馬場入場を見て、これはやばいと思って、現地にいたんだけど、IPATの口座残高すべてスペシャルウィークの単勝を買ったのは覚えてる。
現地にいるから大して口座にお金が入ってなかったんだけどね。。現地は馬場入場まで進んでるので、もう身動き取れる状況でもないしね。

そうなんだ。それを見っちゃってるのがあった。
で、その天皇賞春はスペシャルウィークが一番力を発揮したレースじゃないかと思ってるんだけどね。
そして、断然の1番人気で迎えた宝塚記念でグラスワンダーに負けちゃう。
この時はショックだったな。目の前であんなに強いレースを見た馬があっさり負けちゃうんだもんね。
そして、秋、京都大賞典で7着という、スペシャルウィークにしてみたら大敗を喫した。
その結果もあって秋の天皇賞では4番人気と人気を落としてたよね。
しかし、ここで、武が外ラチウォークをしたんだよね。
僕と友人はそれをみて、これ勝つぞ。ってことで単勝1点買い。
JCも同じ。単勝1点買い。
この2レースは人気を落としてくれてたからいやはやおいしい馬券になったよね。
そして迎える有馬記念。今度は1番人気で迎えたわけだ。

友人は、馬場入場で武が外ラチウォークやってるし、秋の充実ぶりは文句なしだろう。今度こそグラスワンダーに勝つだろうという予想だった。
僕はさっき言ったけど、この2頭は抜けてると思うが、スペシャルウィークが勝つともグラスワンダーが勝つとも言えないなと思って。ほかにも99年皐月賞馬テイエムオペラオーに菊花賞馬ナリタトップロード、古豪のメジロブライトにシルバーコレクターステイゴールドもいる。牝馬もファレノプシスの参戦で、G1級の馬が大挙出走していたので正直わからんというのが僕の結論だった。
本気で買おうと思うと手が広すぎてなんか微妙だし、だからって単勝でスペシャルやグラスワンダーっていうのもちょっと違う気がして、結果馬連1点勝負。外れたらこれは仕方がないと思うことにして、スペシャル―グラスの馬連1点勝負とした。

結論から言うと、テイエムオペラオーはTVでも少し遅れた3着だったからね。
僕自身は馬連でスペシャル―グラスだから、どっちが1着でも馬券的には的中してた。
しかし友人はスペシャルウィーク単勝1点だからね。写真判定がもう地球が止まったんじゃないかと思うくらい長かったのは今でも覚えてるなw実際どのくらいの時間だったのか、今となってはわからないけど当時はいつまででも写真判定が続いてたような気持だったな。

そう。で、その瞬間僕の友人が発した言葉がこれだったｗ

そうだねｗ僕と友人の中の話だけど、この有馬記念で馬連を勝った僕は逃げたよねみたいなｗ
勝てば官軍で、実際は馬連を勝った僕は馬券がうまかったって話なんだけど、そういうことじゃないんだよねw
僕は過去にマヤノトップガンの有馬記念でむしろ単勝を買わず馬連を買ったのを後悔したこともあるわけで、こうなんていうのかね。馬券を買っているときにも漢な買い方というかねｗ

この後、スペシャルウィークは結果的にこの有馬記念がラストレースとなり、引退。種牡馬へ。産駒にシーザリオ、ブエナビスタというとんでもない女傑を輩出。
シーザリオに至ってはその仔にエピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアと3頭の種牡馬を輩出。エピファネイアは産駒にデアリングタクト、エフフォーリアというね。とんでもない血脈に入り込んでるよね。
グラスワンダーはその後半年ほど走り、2000年の宝塚記念を最後に引退。種牡馬へ。
産駒には、スクリーンヒーロー、そして、その産駒からモーリスが登場、現在モーリスは種牡馬に。モーリスは初年度産駒からG1馬を輩出し現在の種牡馬としてはトップサイアーのうちの一頭と言われる位置にいるね。
どちらも引退後も日本の競馬で名を残しているね。
孫世代になってくるけど、まだまだグラスワンダーやスペシャルウィークの名前を聞くことになるだろうね。