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伝説の一戦【マヤノトップガンVSナリタブライアン】~1996年阪神大賞典~

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伝説の一戦【マヤノトップガンVSナリタブライアン】~1996年阪神大賞典~

95年の菊花賞、そして有馬記念とG1を2勝したマヤノトップガンに対して、クラシック三冠馬ナリタブライアン。ケガからの復帰で95年秋~冬はあまり良いところを見せられなかったが、開けて6歳(現在表記では5歳)となり、復活の兆しを見せた阪神大賞典だ。
このレースは私が思う最高のベストレースだ。

美和
競馬ファンでも有名なレースの一つですよね。

静寂さん
最近はウマ娘っていうアニメ・ゲームが大流行していて、トウカイテイオーと、同じ部屋で、いつも寝ているウマ娘がマヤノトップガンッてので、若い人でも名前を知っている方も多いんじゃないかな。
ナリタブライアンもウマ娘に登場してくるしね。
この2頭は、96年の阪神大賞典で歴史に残るようなレースをしたんだよ。

美和
何がどう凄いんですか?

静寂さん
まずは、レース自身、1年前の95年阪神大賞典は相手がいなかったってので、ナリタブライアンが7馬身近くちぎって圧勝している。もちろん本気で追っていないうえでそれだけの大差だからね。
阪神大賞典は天皇賞春を目指しているステイヤーがたたき台に使うレースで、大体昨年の菊花賞馬や天皇賞春勝利馬などが出てくる。
その上で、95年は、本来なら94年の天皇賞春勝馬はナリタブライアンの半兄ビワハヤヒデと昨年の菊花賞勝馬であるナリタブライアンの兄弟対決が面白いはずだが、ビワハヤヒデは年末にけがをして引退しちゃってる。
結局兄弟対決はないままに兄が引退してしまった格好になったね。
なので、一強の状態で95年の阪神大賞典が開催された感じだったのかな。
で、この96年だ。
菊花賞馬マヤノトップガン。本来は95年の天皇賞春覇者であるライスシャワーが出てきていれば、ナリタブライアンと併せて三強対決だったのかもしれないよね。
しかし、ライスシャワーは。。。昨年の宝塚記念で予後不良となってしまって。。
で、ナリタブライアン。1年前の阪神大賞典を圧勝した後故障してしまい、秋の天皇賞で復帰した。しかし、天皇賞秋・ジャパンカップとあまり良いところを見せられていない。

美和
なるほどなるほど。ライバル関係がこんな感じだったんですね。なるほどねぇ

静寂さん
で、95年末の有馬記念だ。ここで初めてマヤノトップガンとナリタブライアンは対峙することになった。

美和
4歳(現在表記で3歳)の菊花賞馬と昨年の三冠馬の対戦ですね。ナリタブライアンは昨年の有馬記念覇者でもあります。
しかしながらまだまだ復調気配がないままに向かえた有馬記念という感じで、終わったと言ってる人も結構いましたよね。
女傑ヒシアマゾンがとんでもないとか、天皇賞秋を勝ったサクラチトセオーが、中山の2500mなら距離も持ちそうとか。

静寂さん
そうだね。今でも忘れられないレースだね。
僕はマヤノトップガンを軸にしていた。
今思えばそんなに自信があったのなら単勝を買うべきだよね。たしか6番人気じゃなかったっけかな。配当的にもおいしいよね。
欲を出して、馬連、ヒシアマゾンにサクラチトセオー、ナリタブライアンとタイキブリザードも怖いけど、4頭流すと配当妙味が薄いなということで、最後の最後にタイキブリザードを切ったんだよね。。
おっと、その話はまたいつか。
で、その有馬記念ではマヤノトップガンが新しい時代を見せつけるかのような完勝。来年はマヤノトップガンを中心に動いていくぞというのをまざまざと見せつける一戦となった。
ナリタブライアンは4着。復調気配が出てきたって感じだったかな。

美和
そして明けて96年。春の訪れを告げる阪神大賞典ですね。

静寂さん
96年の阪神大賞典は昨年のグランプリ覇者マヤノトップガンと、三冠馬ナリタブライアンの対決1点だったよね。
復調していればナリタブライアンもまだまだいけるぞ。復調しているのか?というのが焦点だったかな。

美和
いよいよレーススタートですね。

静寂さん
といっても、レース自身は大人気2頭による決着で配当も低いし、レースも3着と9馬身もの差があるレースだからね。
全体を通してみると銀行レースであり、2頭の圧勝で終わってるからある意味面白くなさそうなレースではあるよね。
このレースで大事なのは、最後の直線・直線に向いたときのマヤノトップガンとナリタブライアンの2頭だ。

美和
ゾクゾクしてきますw

静寂さん
ナリタブライアンが復調しているのであれば、もうこのレースはマヤノトップガンと2頭の対決でしかないわけで、だから道中どの馬がどの位置づけとか、どの馬が逃げたとか、まったく関係がない。
直線向いてゴールに向かってどちらが先頭でゴールするのかのみ。
その直線で二頭のたたき合いがすごかった。ある意味こんなに疲れるレースもない。
普段の戦法は前から行くマヤノトップガンに対して、むしろ後ろから仕掛けていくナリタブライアン。
そのブライアンも相手関係が弱いということもあって、直線向いたときにはマヤノトップガンの横に付けていたね。
そして、壮絶なたたき合い。勢いが衰えることなく、2頭が駆け抜ける。
最後の最後ほんの少し前に出たのがナリタブライアン。
ハナ差で昨年の有馬記念馬を負かした。

美和
ナリタブライアンの復活ですね。

静寂さん
まあここで全力を出しすぎたって言われてもいて、その後の大本命レースの天皇賞春ではマヤノトップガンはいいところを見せられず6着、ナリタブライアンは2着と粘ったが、サクラローレルに足元をすくわれる結果となった。ナリタブライアンはこの後、勝つことなく引退してしまうね。

美和
なるほど。。。そしてこの後はサクラローレル、マヤノトップガン、マーベラスサンデーの三強時代に向かっていくんですね。

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