一口馬主研究会

2022年度募集馬(2021年度産駒)クラブ別の傾向

今年も社台系40口クラブの募集が始まり、その他クラブも、徐々にラインナップが発表されてきました。
今回は現時点で募集馬の価格発表があったクラブの血統診断から、クラブ別の傾向を考えてみました。
今後募集馬発表があるたびに当ページに各クラブを追記していくこととする。

サンデーサラブレッドクラブは言わずと知れた、トップクラブ。
主体はノーザンFになる。
毎年G1級募集馬が複数含まれているクラブ。
40口クラブなので出資額も高額だが、当然リターンも大きい。
過去には三冠馬オルフェーヴルや、牝馬ながらにジャパンカップを勝ったブエナビスタなど。言い始めたらきりがないくらいG1馬を輩出している。

そんなサンデーサラブレッドクラブだが、本年も血統診断的にはいい馬が多いが、募集価格が高くなっていて、手が出しにくい。
当サイトで行う血統診断では、投資した資金の回収に主眼を置いていて、簡単に言えば1勝してペイできる馬が最上級である。
そういう視点で見てみると、どの馬も、2000万~3000万は当たり前という募集価格が多い。
2000万円台なら2勝すればペイという見方もあるのでまだいいが、3000万クラスそしてそれ以上になってくると、重賞の一つや二つ勝ってくれないと。。。という価格になってくる。
私の血統診断的にはいい評価になりにくくなる。
もちろん、評価点4点台(5点満点)の馬もちらほらいるが、投資的な観点から言うとやや高額に見える。

日本競馬で黄色と黒の縦縞といえば、社台RH。その社台RHの愛馬会が社台サラブレッドクラブだ。
主体は社台牧場となる。
サンデーサイレンスが種牡馬として日本競馬を席巻していたころまでは、社台RHがぶっちぎりのリーディングオーナーだった時代がある。
皐月賞、日本ダービーの二冠馬ネオユニヴァースや種牡馬としてその後活躍することになるステイゴールド、ダンスインザダーク、ハーツクライなどを輩出していて、社台グループのトップクラブだった。
近年はサンデーR、やキャロットクラブ、シルクホースクラブなどのノーザンF系のクラブの後塵を拝すことが多いのだが、22年は牝馬クラシック戦線で二冠馬となったスターズオンアースを輩出し、社台RH復活の兆候が見える。

社台サラブレッドクラブについては、サンデーほど高額にはならず多少は抑え気味の募集価格にはなっているが、その他クラブと比べるとやはり比較的高額馬が多く、当サイトの血統診断では星を付けにくいのも事実だ。
それでもサンデーよりもは良心的価格ということもあり、★3つ以上の馬はサンデーより多くなる結果に。
回収という観点からはオススメのクラブの一つになりそうだ。

G1サラブレッドクラブは、社台40口クラブの三つ目のクラブ。
主体は社台グループの中でも追分ファームや白老ファームが中心となる。
社台系40口クラブでは新規クラブになること、また主体となる生産牧場も社台グループとしては比較的新しい追分ファーム、白老ファームなどが主体になることもあってなのか。サンデーR・社台RHと比べると一歩も二歩も劣るというのが現状だ。
その中からでもマイルCS勝馬のペルシアンナイトや、重賞馬を徐々に輩出している。

G1サラブレッドクラブは社台系40口クラブではあるが、新しいクラブというのもあっていろいろと違う面がある。
募集馬の質にも違いがあり、トップクラブのサンデーや今は少し落ちているとはいえ、それでも上位の社台TCとは少し様子が違う。
社台系の小口クラブである、キャロットクラブ、シルクHCと比べても少し見劣りする。
そういうこともあり、当然上位クラブと比べると募集価格も少し抑え気味である。
しかし、そういいながらも社台グループなので種牡馬は、社台SS繋養のトップサイアーの産駒も多い。
また、社台グループということもあるので社台ファームやノーザンF産駒も募集にかかる。
21年度産駒は募集価格が上位2クラブと比べても安価に抑えられているのもあり、★3つ以上の募集馬も比較的多かった。
22年募集の21年度産駒に限って言えば、回収可能性の高そうな馬は社台系40口クラブの中ではG1が一番多いと感じる。
重賞やG1はちょっと厳しいかもしれないが条件戦でしっかり回収できるようなリーズナブルな馬が多いように見えた。

広尾サラブレッド倶楽部は2000口募集という小口募集クラブである。
広尾サラブレッド倶楽部の前身はサウスニア・レースホース・クラブである。
しかし、サウスニア自身は全身がシンボリホースメイトというクラブで、実はこのクラブには、伝説的名馬シンボリルドルフがいたクラブなのだ。
広尾サラブレッド倶楽部となってからは、国内のG1勝ちはまだいないが、パンサラッサが22年のドバイターフを勝利し、海外G1馬を擁するクラブとなった。

広尾TCの21年度産駒募集馬は比較的高額の馬で、上位調教師所属という募集馬がが多く、当サイトの血統診断的には★3つ以上の馬が少なかったように見受けられる。
ただし、こちらのクラブは矢作芳人厩舎所属の馬が多く、そういう意味では大きなところを狙う馬が多いと考えることもできるだろう。小口募集ということもあり、絨毯応募する方も多いのではないだろうか。
さらには、最近は人気クラブとなっており、落選もありうるので注意が必要になってきている。

ユニオンオーナーズクラブは名前を変えず長くクラブ運営しているクラブの一つだ。
過去にはサンドピアリスという牝馬がエリザベス女王杯を勝った。
当時は社台RH以外でG1勝ち馬など、いや、重賞勝馬ですら、社台か友駿くらいでしかお目にかかることがない時代に、人気薄とはいえ芝のG1をまともに勝ったのは、今でも語り草だろう。
日高の小規模牧場が集まって作ったクラブなので、いまでも日高産の馬が大半だ。
最近は目玉募集馬として、セレクトセール落札馬を何頭か募集に組み入れたりしている。その代表格がエポカドーロになろう。

ユニオンは募集頭数もそれほど多くない。
しかしながら血統診断的には価格が抑えられた馬が多いこともあり、比較的★3つ程度の馬が多くある。ただ、突き抜けた馬もいないように見受けられるため、条件戦でコツコツ稼いで気づいたら回収率が100%超えたという馬が潜んでいると考えるのが無難だろう。

古くからあるクラブの一つ。
牧場系クラブと言われ、提携牧場から提供してもらって募集をかける特徴がある。
過去にはローレルゲレイロやカネツフルーヴなど、一時代を築いた馬たちがいた。
現在は引退後には繁殖牝馬として牧場に帰ってきやすい一口クラブの特徴からか牝馬募集が多くなる傾向にある。
逆に牡馬で募集がかかった場合は、牧場サイドが相当気合を入れてあげてきていることが多く、結果的に勝ちあがってくれる馬が比較的多くなる傾向にもある。
(当然セールでも売れず残ってしまった牡馬を上げてくることもあるので一概にすべてがそうとは言えないが。)

21年度産駒は21年時点から募集がかかっている。
現在(22年6月)の時点ではやはり牝馬が多い。
また、繁殖を目的にしている配合の牝馬が多くなってしまう傾向にあり、血統診断ではやはり次の世代、その馬の産駒なら面白いかもしれないという配合が多く見受けられる。
こちらのクラブはこまめに募集馬が追加されていくのでここから秋~冬にかけて追加募集がかかる牡馬に注目していきたいところだ。
ただ、そんな中でも★3つ以上の募集馬も潜んでおり、じっくり確認して選ぶのもいいだろうと思う馬もいる。

東京サラブレッドクラブは現在はバイヤー系クラブとしては比較的ノーザンF産駒が多いクラブである。
そのためもあってか、重賞勝ち馬は比較的多い方である。なかなかG1の高みまで昇れる馬に巡り合えていないが良質な馬が多いためG1勝ちをする、複数のG1を勝つ馬が現れてもおかしくないだろう。
前進はユーワホースクラブというクラブで、ユーワジェームスなどを輩出していた。
現在はユーワ時代の経営者がいないので全く違うクラブと言ってもいい。

東サラの21年度産駒もノーザンF産駒が比較的多く、自然と募集価格も高額になりがちだ。
高額馬が多いため星がたくさんついた馬も相対的に少なくなった。
重賞勝ちを狙うのなら星が低くても良血で期待獲得賞金を狙うのもいいだろうが、東サラ自身も人気クラブになりつつあるので狙った募集馬にありつけない可能性も十分に考えられるため、思い通りにいかない可能性も大いにあるだろう。

ターファイトクラブは比較的以前からこの名でクラブ運営をしているクラブ。
谷川牧場産駒を中心に小規模牧場の産駒を募集している。
募集頭数も少ないこともあり、なかなか重賞馬やG1馬にはありつけないが、募集価格が比較的安価なため回収できる馬は多いだろう。

タ―ファイトの21年度産駒も例年通り安価な馬が多いため、★3つ以上の評価馬は比較的多くいる。
ただ、ローレルやユニオン同様、大きなところを狙うためというより、気付いたら回収していた、未勝利戦を勝ちあがった時点で回収率100%超えという馬がいるかもしれないということである。

言わずもがなの、マイネル軍団である。
故・岡田繁幸総帥の元で作られたクラブで冠名にマイネルとつけるためマイネル軍団と言われる。
過去にはステイゴールドを繋養し、近年、社台SS繋養種牡馬以外で大物産駒を多数輩出した種牡馬はステイゴールドくらいではないだろうか。
また、そのステイゴールド産駒のゴールドシップを現在は種牡馬として繋養。ユーバーレーベンでG1勝ち馬も輩出した。

21年度のラフィアン募集馬はゴールドシップ産駒が多い。
また、非常に安価な募集価格設定となっていて★3つ以上の募集馬が多数いる。
中でもゴールドシップ産駒は血統診断でも高評価な馬が多い。
更には繁殖牝馬の質も高く、牝系の勝ち上がり確率の高い馬も多く募集がかかっており、G1は厳しくとも、重賞戦線でマイネル軍団の名を聞く機会は増えるのではないかと期待したい。

友駿ホースクラブは、日本の競馬で初めて一口馬主の制度を確立した老舗クラブである。
今ある一口馬主クラブはすべてこの友駿が考え出した競走馬投資ファンドに沿ったものである。あくまで共有馬主ではなく、匿名組合に基づいた競走馬への投資ファンドなのだ。
クラブ名を変えずに今日まで来ているため、最も古い一口馬主クラブと言える。
過去にはゴールドシチーでG1(当時はまだグレード制導入前なので重賞)阪神3歳S(現在の阪神ジュベナイルフィリーズ。当時は牡馬も出走できる関西の3歳、今は2歳と呼称する年齢のG1だった。関東は朝日杯3歳S。)を勝ち、キョウトシチーで地方交流重賞を総なめ、エスポワールシチーでダートの友駿の名を知らしめた。
そんな中でももっとも有名な募集馬はタップダンスシチーになろう。外国産馬で3000万円募集。
プレゼントタップ産駒が3000万円と破格の募集価格であったが、かなりの残口があった。
タップダンスシチーは、ジャパンカップ、宝塚記念を勝ち、総獲得賞金は11億オーバー。種牡馬になった。
その後は有力な馬は輩出していないが近年はエスポワールシチー産駒でダート戦で強い馬がぽつぽつ出てきていて、重賞戦線でお目にかかることも増えてきた感がある。

21年度産駒の友駿募集馬は、比較的安価というのもあって、クラブの評判ほど悪い馬ばかりとは言えない。
回収だけを考えたとき、1勝、未勝利戦勝ち上がりでペイするという価格の馬ならアリという★3つ以上の馬もいくつかいる。

各クラブごとに見る血統診断からのオススメクラブは?

この記事は2022/6/21の時点で発表があったクラブの中から記載しております。
その後クラブから発表があるたびに追記していきます。

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