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リーディングサイアー~ノーザンテーストからディープインパクトまで~ - 3

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新しい系統から歴史的名牝を輩出
トニービン

ナスルーラ系は、日本でいえばテスコボーイやネヴァービートがリーディングを取っているが、テスコボーイはナスルーラの中でもハイペリオン系、ネヴァービートは父がネバーセイダイだ。
トニービンはナスルーラ系でその時代一番色濃く出ていたのがグレイソブリン系のナスルーラだった。
当馬自身は凱旋門賞を含むG1を6勝。重賞8勝というとんでもない成績を残している馬なのだ。
日本競馬はジャパンカップに一度参戦しており、当時はタマモクロス、オグリキャップという日本の競馬ブームの火付け役になった芦毛2頭と戦って5着となっている。
リアルシャダイがノーザンテーストとのつなぎとしたら、トニービンは本命といったところだろうか。
トニービンは初年度産駒からダービー馬ウィニングチケットや牝馬クラシック二冠馬ベガを輩出。
そしてノースフライト、サクラチトセオーと、毎年のようにG1馬を輩出していた。
その後も、ジャングルポケットやテレグノシスを輩出。
そんな中でも牝馬エアグルーヴがトニービンの代表的な産駒だろう。
エアグルーブは当時のトップトレーナーだった伊藤雄二調教師が惚れた馬として有名で、デビュー前から牝馬三冠を言われていた馬だ。
古馬になってからの勢いは凄まじく、6月のマーメイドSは、賞金を積み増しに来たとしか思えない余裕を残した勝利。G2へと格上げになった札幌記念は皐月賞馬ジェニュインとの一騎打ちと思われたが、エアグルーブとエリモシックという牝馬2頭での決着となった。
エアグルーヴは札幌記念出走前から、ここから秋の天皇賞へ直行すると関係者は言っていて、G2に格上げになったことでG1馬が出走しやすくなり、余裕のあるローテーションで秋のG1戦線へと向かう新しい路線が確立されたのだった。
そして、秋の天皇賞を勝利。秋の天皇賞が2000mになってから初の牝馬勝利となった。
トニービンは、自身は凱旋門賞を勝つなど、クラシックディスタンスで活躍した馬だが、トニービンの父カンパラは、短距離戦で活躍した馬なので、マイルから2000mくらいのディスタンスの競走馬が生まれると予想されていたのだが、ダービー・オークスを勝つ馬が現れたことで思った以上に距離適性には幅があったとされている。
系統としては、ジャパンカップを勝ったジャングルポケットがその産駒としてオウケンブルースリ、ジャガーメイル、トーセンジョーダンとG1馬を輩出している。まだそれらG1馬は種牡馬入りして間もないが、現状では重賞馬も輩出していないため、血の存続は危ぶまれている。

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