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重賞やクラシックへ出走するような馬の条件とは - 2

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高額馬で走らないパターン

まず、重賞級への近道は高額馬です。
大体高額に分類される馬は、まず父がトップサイアー。近年であれば、ディープインパクト、キングカメハメハ、ハーツクライなどなど。
このあたりの種牡馬で母親も重賞馬を輩出していたり、自身が重賞馬であったりした場合高額になることになります。
パッと見は悪いところがありません。また、高額馬なだけに、撮影写真や動画もいいものを使うのでどこを見ても将来の三冠馬に見えてしまう物です。
そんな中でも、アリがちなパターンがいくつかあります。

※こちらのパターンでにはまるけど、後にG1を勝つ馬もいます。必ずしも走らないわけではありませんので予めご了承ください。あくまでよくあるパターンです。0%というわけではありません。

募集馬が牡馬で重賞を勝っている全姉がいるパターン

姉が実績馬で募集馬がその全弟というパターンです。
このパターンは姉の実績で高額となっており、それは納得はできます。
しかし性別が違う。
ましてや、牝馬が安くなる傾向のあるクラブが多いのですから、全弟、牡馬ということで姉より確実に高額になります。
そして、姉がG1馬であろうモノなら。。。それはそれは価格は暴騰します。姉がG1級ならまず5000万を下ることはないでしょう。父馬がトップサイアーなら確実に億の声が聞こえてきます。
絶対走らないというわけではありませんが、牝馬と牡馬ではやはり全くの別馬です。
なので、全弟であっても姉と同じものを受け継いでいる可能性というのがかなり低くなっていきます。
なので、このパターンで、高額な場合は要注意です。

母馬が実績馬で高齢の場合

G1馬を輩出した母の最期の産駒と言われるような超高齢の全弟などです。
これらも高額になることが多いです。なぜなら、G1馬の全弟だから。
それはそうでしょう。
G1を勝った競走馬と全く同じ配合なのですから弟も兄同様に走ってもおかしくないですからね。
もちろん、種付の時点でそれを意識して配合していますから、普通に生まれてこれば高額になるのは生まれる前からわかっています。
ここでポイントなのは母親の年齢です。
13歳をめどにそれ以降を高齢と考えるのなら、15歳以上を超高齢といいましょうか。
母馬と重賞の関係性もデータでわかりますが、やはり輩出率で見ても、8~13歳程度までが最も重賞級を輩出する確率も高いのです。
なので、超高齢出産となると、もともと全体で見た重賞級の輩出率も低下しているので、全弟だったとしても、兄ほど活躍できない可能性は高くなります。
もちろんそれでも走る馬はいますが確率の問題で、その確率は著しく低くなると思ってください。高額馬の場合、高額なんだからという重賞ブーストのようなものが心理に働きますよね。
それらを加味するとお勧めできなくなってくるパターンなのです。

母馬が初仔でかつ低年齢の場合

これも、高額募集馬でよくある失敗パターンです。さらに付け足すとしたら初子の母馬に、期待されている新種牡馬の場合です。
母馬が重賞馬などで、かつ若くして引退し繁殖に回った初仔です。
6歳時出産などで、募集馬が高額の場合、募集額ほど稼げずに早期引退しちゃうパターンがちょっと普通のパターンより多いのです。
初仔は避けろと言われるくらいですから、高額馬で初仔は結構チャレンジングですね。
さらに期待の新種牡馬などの場合、その新種牡馬が種牡馬としての能力がまだ未知数です。実は全然ダメだった。。。という場合も多いのが種牡馬の世界ですから、ダブルトリプルで失敗する可能性が高いです。
ここ近年で言えば、
アーモンドアイ、リスグラシュー、グランアレグリアあたりの初仔は、おそらくそのクラブの募集に回るでしょうし、おそらく比較的新しい種牡馬がつけられるでしょう。そして、高額でしょう。
特に今あげた3頭は現役時代に牡馬顔負けの実績を残していますから、看板母馬になるのは間違いないでしょうし、ここにこの先は新種牡馬コントレイルなんかが付いてくるでしょう。
アーモンドアイ×コントレイルなんて、そりゃその産駒は見たいですし、牝馬三冠×牡馬三冠の配合でおまけに、現役時代は母親がかった実績があり、更にはその翌年にその負けたジャパンカップをコントレイルがかっていますからね。
夢の配合でしょう。
当然目玉が飛び出るほどの高額で募集がかかってもおかしくないでしょう。
果たしてその馬が、募集価格を上回るほどの実績を残せるかどうかというと。。。でしょう。

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