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重賞やクラシックへ出走するような馬の条件とは - 3

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2000万円以下の低価格帯の馬で失敗するパターン

種牡馬がトップサイアーなのに安い価格設定の馬

2000万円以下の低価格帯の馬で成功するパターン

最後に安馬で成功するパターンをご紹介したい。
しかし、このパターンは失敗もよくあるので、何が正しいのかわからなくなるが、自分の出資候補に挙がった馬を最後にチェックするときに、パターンにはまっていたらちょっと大きなところも期待できるかも程度で考えていたほうがいいだろう。

初仔・低年齢出産・新種牡馬で牝馬というパターン

母馬が6~8歳程度の低年齢でかつ初仔、新種牡馬というパターンの牝馬は基本的に安価です。
なぜなら、これらは前項で示した走らないパターンだからです。
リスクが大きすぎて高額に設定できないから低価格になるわけです。
しかし、上記の条件というのは走らないのではなくて【すべてが未知数】ということでもあるのです。
デアリングタクトはいい例だと思いますが、初仔ではないにしろ、募集時点ではまだ実績が無い若い母馬で、そのうえ父が初年度産駒となる2017年度の新種牡馬エピファネイアで海のものとも山のものとも評価を下せない産駒です。
多少よさそうにうつったとしても、もともと牝馬ということで総合的には牡馬に力で勝てない牝馬ですから高額な募集価格の設定はできません。
2000万以下なら、仮に走らなくても出資者はあきらめがつく価格でかつ、牝馬の場合引退繁殖入り時に10%程度の還元条項を持つパターンが多いので、走らなければ繁殖にまわして仔を産んでもらおうという思考が走るので、募集時にガッツリ回収しようという思考になりにくいのです。
なので、未知数が多いものは安く出される傾向にあります。
上記に書いた通り、募集馬自体を見ているというより、価格と牧場、将来の繁殖のことに目がいっているので、馬そのものの可能性を反映していない価格設定になっている可能性も大いにあるということです。
なので、自分の相馬眼的に良いと思った馬が思ったより安い場合、初仔・母の低年齢・新種牡馬(まだ実績が無い種牡馬)この3点をチェックし未知数の部分が多そうな場合はチェックしておくといいでしょう。

短距離・ダート適性種牡馬で、牝馬

これも、低価格帯の場合によくおきるパターンです。
日本の競馬はどうしてもクラシックに目が行きます。
これはクラブ側も会員側もです。
なので、短距離血統馬やダート馬血統馬はどうしてもクラシック戦線を考慮しにくいので売れ残る可能性があるので、あらかじめ募集価格を低めに設定することが多いのです。
さらには、牝馬であれば性別だけで牡馬より安価になりますから、短距離血統の牝馬は実は良い配合だったとしても意外と安く出ていることがあります。
そういう馬の場合実は配合は良いっていうことがあるので、その配合通りに走って、大きなところを勝っちゃうというパターンもよくあります。
特に牝馬の場合は、クラシックの一冠目がマイルの桜花賞ということもあり、前哨戦も短距離が多いですし、うまくクラシック戦線に乗っかれれば桜花賞からのNHKマイルカップ、秋はちょっと距離伸ばして一戦目を秋華賞から古馬と混じるマイルCSと、3歳時はローテーションとしても充実していますし、古馬になってからも春はヴィクトリアマイルというマイルG1があるので短距離血統なら牝馬の方が活躍できる場が多いのです。

これらはあくまで重賞級というお話です。

これらは、G1などの重賞を勝つという意味で視点を持った場合によくあるパターンです。投資的観点から見た場合とは全く違います。
私は投資的な観点から血統を診断し良い評価の馬が出てきたら最後に上記のような点をチェックして夢も追えそうな馬なのか、統計的に募集価格以上を稼ぐだけの馬なのかをチェックして最終的な出資判断をしています。

必ずしもすべての馬がこの条件に適っていないと出資しないわけではありませんが、考慮の上で一つのファクターとして組み入れています。

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