日曜日の静寂

静かに。そして、強く生きていきたい。一口馬主とFXと。

京都競馬場の想いで

物語

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私が最もたくさん足を運んだ競馬場は金沢競馬場です。
それは、私の自宅から車で1時間と掛からない距離だからです。
今も足を運んでいます。
現在新型コロナウィルス感染拡大防止対策として入場に制限がかかっていてなかなか簡単に行けないですがまた行けるようになったら行きたいと思っています。

つぎに一番多くいっているのは京都競馬場です。
私の住む北陸から見た場合、JRAの競馬場は新潟競馬場か京都競馬場、中京競馬場が近い競馬場になりますが、交通の便と競馬場以外の観光地や食べ物を考えると京都競馬場外一番の選択肢であるからです。

私が初めて、京都競馬場に行ったのは、ダンスインザダークの菊花賞でした。
当時の京都競馬場来場者レコードの日だったと記憶しています。

皐月賞・ダービーと追いかけ続けたダンスインザダーク。
始めて生で見たときのあの鳥肌が立つ気迫は忘れられません。
当時の武騎手には一つの癖のようなものがありました。
サンデーサイレンス産駒で後方待機するような脚質の馬で勝ち負けを意識している馬は本馬場入場の際に、直線を観客寄りのラチ一杯のところをゴール板くらいまでゆっくり歩くという癖のようなものがありました。
ダンスインザダークも入場してすぐに外ラチ一杯の位置をゴール板まで歩いていく姿を見て、この馬だなと確信したのを今でも昨日のように思い出します。

実際のレースについては、なにせ、京都競馬場入場レコードですから、今では考えられないパーソナルスペースは30cmみたいなw
なにも見えない。見えるのは前の親父のハゲ頭wwwみたいな状態でした。
馬券は、岡部騎手が武豊騎手を御すと考えてロイヤルタッチの単勝を買っていたので大外れ。
彼女を連れて行って、帰りは無言の帰宅でしたw

その次に行ったのは翌年のGW。
GWだからって、特段することもないしね。。。ということで、GW期間中行ける限り金沢競馬場へ一人で特別観覧席へ行っていました。
最終レース。ここで負けたら4月の給料全部吹っ飛ぶぞという状態で、なんとかど本命の枠単を1点で取って一気に取り返した直後に、先輩から電話。
当時まだ1台10万とか20万の高い携帯を持っていたトッポイアンちゃんでした。

『暇なら、今から京都競馬場行くか!』と。

車で行くのですが、夕方に出発したので高速に乗らず下道で京都まで。
付いたのは夜中の2時か3時でしたが競馬場の駐車場ってすごいですよね。
夜中の間も受付してくれるんですよね。
夜中なので、かなり前方に止めて行ったのを覚えています。

その日はのちの有馬記念で優勝することになるシルクジャスティスが京都4歳特別に出走する日でした。
日本ダービーへの出走のために賞金積み増しみたいなイメージでしょうか。そして確か前日だかに、福永祐一騎手がデビューして勝っただか負けただか、それが新聞一面だった気がします。
そして、シルクホースクラブはその時点ではまだ、強い馬というのはいない時代ですから、へぇ一口の馬でも重賞に出てくるような馬もいるんだ~でも確かに、ブライアンズタイム産駒だもんなぁ
なんて思いながら、まだ重賞も勝ったことが無い無名のサラブレッドを出馬表で見つけていろんなことを思いはせながら夜中から並びました。

そんな日なので、G1の無い日です。ならんでいると、指定席は入れまーすA指定は入れまーすと、スタッフが言っていたのでこれも記念にと。A指定に入ることにしました。
2000だか、3000円だかの結構いいお値段だったのは覚えています。
が、入ってびっくりしました。
まず、朝6時ころだったと思うのですがA指定取りたい方は先に入ってくださいと、競馬場の中に連れて行かれ、1Fの馬券売り場で、7時くらいまで待機してくれと言われました。
で、7時ころになると、指定席のチケット販売のおばちゃんがきて、指定席のチケットを取れました。
8時ころに中は入れますと。
そしたら、7Fだったか8Fなんですが、まず、腕に透明なはんこを押されて...
ブラックライトでどこの指定席かわかるんですね。すごいです。この時代にそんなの導入していたの競馬場だけじゃないでしょうかね。
エスカレーターでどんどこ登っていくと、そこは全面ガラス張りの開けた場所です。
床は絨毯張り、馬券購入の場所は大理石で作られていました。高級ホテルのような装いですね。
ずーっと奥の方、ゴール板の近くはまた仕切りがあって警備員が立っているのですがそこから先は馬主席だということでした。やっぱり金持ちは雰囲気からして違うんですよね。
そう思いながら羨望のまなざしで見ていたのを思い出します。

この年のことは、馬券のことは全く覚えていません。負けたのは覚えていますがwそれほど指定席がすごかったのだけは覚えています。

そして次に京都競馬場に行くのは、セイウンスカイが勝った菊花賞です。
もちろん見に行ったのはスペシャルウィークです。馬券は当たったことが無いのでもちろんはずしました。

この年から、毎年一緒に行くことになる友人ができまして、そして、この年から前日にもう競馬場に行ってしまって並ぶということを覚えました。
大体24時くらいから。実に6~8時間wメインレースの菊花賞が15時40分とかですよね。そう考えると一体何時間前から3分のレースのために時間を使っているんだろうと思いますけど、そうしなきゃいけない。馬に失礼だと思っていました。
24時くらいに行くと、ちょうど競馬場手前のトンネルあたりなんですよ。
300~500番目くらいでしょうか。
このくらいの位置取りであれば、開場、即走れば、ゴール前の無料スタンドの椅子をがっちり確保できるんですよ。
有料指定席もいいんですが、やっぱり競馬は目の前で大声上げて声援を送りたいじゃないですか。
G1のファンファーレに合わせて競馬新聞丸めてパンパンやりたいじゃないですか。それを覚えた年ですw

この時も、武さんの外ラチウォークがありましたから、確信しました。

そして、次から毎年行くことになる天皇賞春です。
まずは、99年の天皇賞春。
忘れもしません。ちょうどA-PATが当選し、馬券当たったら(当たったことが無いくせに)並ばないと換金できないからPATで買うわと。セイウンスカイとメジロブライトの馬連1点に大枚はたきました。
が、本馬場入場で、武さんが外ラチウォーク。しかも、気迫が違いすぎる。
結局ここから、数年連続して天皇賞春を見に行くのですが今になって思ってみても、あのスペシャルウィークだけは、『あ。これだ。どうやっても負けない』と思ったのです。
オーラと言いますか、すごかったのを覚えています。
慌ててかぶせて単勝を買えるだけ勝ったのを覚えています。でも、単勝1番人気ですから。馬連にはたいた大枚を取り返すことはできませんでした。

そして、ここから、スズカマンボの2005年まで欠かさず天皇賞春を見に行っていました。
目の前で見てすごいと思ったのはスペシャルウィークとテイエムオペラオーですね。
ヒシミラクルは、当時あまり人気していなかったのですが当日の気配で勝ちそうな馬だと思い、軸にしていたのですが、紐抜けして、ああ。単勝というのを今回こそ買うべきだったんだなと後悔。次の日のスポーツ新聞でヒシミラクルおじさんなる人が登場していて、もしかしたらこれは自分がそうなっていたかもしれないんだなと思ったのを思い出します。

そして、そんな私も会社を退職し独立開業などをしていくことで少し競馬から離れていきました。

つぎに競馬場に行くことになるのが、2008年の天皇賞春です。
地元の後輩が一度競馬場に行ってみたいということで、よし。それなら今から行こうかということで行きました。
競馬自体も久々でした。

なんなんでしょうか、2~3年に1回ほど、なぜかよくわからないのですが確信めいたものがありまして、それがこの時でした。
1-2-3番人気で決着する気しかしなくて、3連単1-2-3番人気ボックスを買ったのを覚えています。
天皇賞春現地観戦は結構してきましたが、的中らしい的中をしたのがこれが初めてでかつ、勝利で家に帰ったのもこれが初めてでした。
この日はほかのレースも成績が良く、1R~10Rは10R中9Rの的中で、100円200円という馬券の買い方でそれでも3万くらいプラスで、買った分を天皇賞につぎ込みました。
3万円を6点ですから。1点5000円。13500円の配当ですからね。かなりついたのは覚えています。が、その時の勝ったお金はどこに消えたのか全く覚えていませんw

そして、その翌月私は結婚します。子供もできて、なかなか競馬場に行くという機会は減りました。

最後に京都競馬場に行ったのは2017年です。
この日は京都では重賞をやっておらず、東京でヴィクトリアマイルが開催されていました。
GWは人でいっぱいだろうということで、あえて京都で重賞をやっていない日を狙っていきました。
おかげで人もあまりおらず、事前に指定席を予約していたのもあって、当日8時過ぎくらいに競馬場に行ったのを覚えています。

この時のメンバーは、とある青年団体で一緒に頑張ってきた仲間4人です。
みんな大人ですから馬券が同行ではなく競馬場に来たことが何よりうれしく楽しく、馬券を買っているのかどうかわからない感じでした。
私はキタサンブラックのタオルと武豊帽子を買いました。

そんな京都競馬場が11月の開催を最後に改修に入るそうです。

名物だった円形のパドックも改修後は楕円形になるそうです。
金沢がいつも行く競馬場の私にとって3倍も4倍もレベルの違う京都競馬場は何と言いますか、憧れの競馬場というか、なんか変ですねw
一口馬主で出資した馬たちが改修後の京都競馬場を駆け抜けることを考えると、ワクワクしてきます。
いつか菊花賞の口取り式に出てみたいですね。

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