一口馬主。
投資ファンドとして存在しているれっきとした金融商品。
そんな一口馬主は、投資としてより疑似的な馬主気分を味わえる商品として一定の地位を確立しております。
出資した馬が勝った・負けた、重賞に出た・勝った、ただの金融商品としてではなく、競馬の面白みに触れることができる商品です。
一口馬主をしているといろんなあるあるに遭遇します。
そんな一口馬主あるあるをまとめてみました。
目次
出資前あるある
募集馬カタログが届き、さぁて、どのお馬さんに出資しようかと検討している段階で起きるあるあるです。
早期から活躍できそう・・・あるある
血統的に晩成傾向の強い血統であっても、【早期から活躍できそうな・・・】と書かれているあるあるです。
どの馬も2歳6月からデビューしそうなコメントが並んでいるのです。
兄姉を超える逸材・・・あるある
今の時点で兄(姉)より良い馬体ですあるあるです。
実績のある兄姉になぞらえて、今の時点ですでに超えていると見えるようなコメントになります。
これがまたたちが悪いコメントで、本当に兄姉の実績を超えてくることもありますし、超えられない時もあります。
抽選ではずれた馬が走った・・・あるある
人気クラブの場合、出資するにも抽選を潜り抜けないといけないことが多くなってきました。
あの馬の抽選は外れて、こっちの馬は当選した。こういう時にあるあるが登場します。
当選したこっちのお馬さんは未勝利引退なのに、抽選が外れたあっちの馬は重賞を勝ってG1に出走することになった。。。
もしかしたら最も多い一口馬主あるあるかもしれませんね。
ダート種牡馬だが芝に適性が・・・あるある
種牡馬はダート専門ですがこの馬に限って芝でも走れそうです。というコメントあるあるです。
価格も手ごろ、馬体も良さげ。歩様もしっかりしている。
クラブコメントで芝も行けそうだと書かれてしまったら行っちゃいますよね。
でも大体新馬戦はダートなんですよね。
出資馬デビューまであるある
いよいよ出資した!
さあ、頑張れお馬ちゃん!と、出資してからのあるあるです。
素質は確か・・・あるある
中小クラブによくあるあるあるです。
まだ募集中のお馬ちゃんの場合、自分が出資を確定しても、まだまだ絶賛募集中ですという時は、定期のクラブからの情報更新はセールストークも混じってきます。
そんなときによくあるのがこの馬が持つ素質は確かですので。。。というコメントです。
決して走る、速い、キレる脚があるとはいっておりません。
そしてそのほとんどの場合、募集が締め切られると確かな素質コメントがまったく出てこなくなったりします。
頭一つ抜けている・・・あるある
1歳の夏~秋頃によくあるのですが、このお馬ちゃんはこのグループの中では頭一つ抜けた調教進度です。
という頭一つコメントあるあるです。
そのクラブのすべてのお馬ちゃんのコメントを見ると、半分くらいのお馬ちゃんが頭一つ抜けてたりすることもあります。
インターバル調教で順番に頭一つ抜けてるんだと思います。
コメントをお寄せいただきました!
Twitterにてコメントをいただきました。
頭一つ抜けた…というのは就活生のサークルでリーダー的存在・・・と同じくらい信用がならん!とコメントいただきましたw
本当にそうかもしれませんねw
いただいたコメントはこちら
本州移動してから・・・あるある
思ったより早く本州へ移動することになった!と、喜んでいるときに良く発生するあるあるです。
本州の育成場に行ってから、白血球の数値が高いとか、ここにきてソエチクですとか一番多いのがここに来て見てみたら、【まだ緩い】でしょうか。
なにせ北海道から本州に移動したらしたで、そこからトレセンまでの道のりが長くなることがあります。
先生が近くでじっくり見たら違ったんでしょうかね。
入厩するする・・・あるある
通称【入厩するする詐欺】。
クラブからの情報で、調教師がもう1~2週ほどで入厩させたいと思います。
と更新がされるのですが、1週、2週と経過しても入厩しましたの連絡がない状態のことを差します。
ひどいときは、気付いたら1か月過ぎたけどまだ、北海道にいるんだけど?なんてこともあります。
これは、当該馬がまだ募集中の時にもよくある事案で、出資して即出走が叶うかも?という投資者心理をクラブが利用することもあります。
中には本当に入厩するときもありますし、判断が難しい所となっております。
入厩‐ゲート試験‐放牧・・・あるある
入厩したら、新馬の場合ゲート試験を受けて合格しないとレースに出走できません。
なので、ゲート試験を受けるのは必須です。
あるあるは、入厩して翌日~2日目にゲート試験を受けて、その翌日にはもう放牧というパターンです。
おお!入厩したと思ったら、その2日後に放牧に出ましたという連絡が来ることがしばしば。
疲れがたまってきましたので・・・って、入厩して2日で疲れるの?虚弱体質すぎない??と思ってしまいがちですが、そんなことはありません。これは一つのセオリーです。あるあるです。
放牧場で張り付き・・・あるある
前項の続きにもなっていくのですが、放牧に出たらやれ絞り込めていないとか、トモが緩いとか、気が入っていないとかいろいろ難癖をつけられて帰厩できなくなるあるあるです。
もちろん生き物ですから、個体差もあって、本当にそういう理由から長引くこともあるのは当然です。
しかし、一口馬主の場合、高額の馬になればなるほど体感的にこの放牧の張り付き期間が長く感じられる傾向にあります。
また、老獪な調教師になるほど、記憶から消去されているのか、戻してもらえる気配がなくなる傾向にもあります。
調教師からは、馬の調子優先と報告があり、牧場からは今がピークですという報告が来るあたりは、もはやその調教師の厩舎所属ではないのではないかと思ってしまうほどの時もあります。
デビュー戦からのソエチク・・・あるある
いろいろ紆余曲折がありながらもデビューできればまずはバンザイです。
大敗してしまうならまだしも、次につながりそうな走りをした時に限って、ソエがチクつきます。
ソエチクなんで放牧に出しますなんて言われてしまうともう帰ってこれないかもしれません。
レースからのソエチク・・・あるある
前項と同じようにレース結果に対しての関係者の敗因コメントがソエチクの時もあります。
今回の負けはソエチクの影響ですと言われることも多々あります。
そして、次走に向けてソエは収まっていますと言ったのに、レース後はソエチクが...といわれてしまいます。
まるでアベガーのようです。
レースあるある
レースにコンスタントに出走したらしたであるあるがたくさんあります。
新馬戦で底が見えてしまう・・・あるある
高額良血馬にかなりありがちなのが、POG本でも高評価、厩舎も重賞を毎年何勝もする厩舎。父はリーディングサイアー。
これで、負ける要素などないよなと。新馬戦に挑む。。。
断然一番人気で出走。出資者は、すでに次を見据えている。。。新潟2歳Sか、札幌2歳Sか、、、一度リフレッシュして東スポ2歳SからのホープフルSも悪くないな。。。
なんて。。。
いざレースが始まると、ぽつんと置いていかれて最後方。父をほうふつとさせる、直線一気の追込みか。。。と思ったら不発。
そのまま最後方でゴール。。。
何かの不利があったわけでもない、展開が向かなかったわけでもない。。。ではなんで。。。
というあるあるです。
新馬戦2着がピークでした・・・あるある
上記とは逆で、新馬戦で好走した後のあるあるです。
新馬戦2着。勝てなかったことは残念だけど、2着だから勝ち馬のつぎに早かったわけで。
目途が立ったと言ってもいいのかな?などと考えます。これ、当然ですよね。
次戦の未勝利戦。相手関係を見ても、ここは勝ち上がれそう?という感じで、早々と勝ち上がりを意識してしまうわけだが。。。
走ってみると凡走中の凡走。。。
3戦目、4戦目も徐々に着順を落としながら凡走を繰り返す。気づいたら3歳夏。勝ち上がりの目途はどこに行ったの?という状態になっていく。。。あるあるです。
これが結構堪えるんです。。。新馬戦で何とか勝ち上がっていれば...と考えてしまいますね。
適性が血統とは・・・あるある
前走芝で見せ場なく失速してしまったので血統的には違いますがダートに適性がありそうということになって、次走はダート戦に向かいます。
そしてダート戦でも惨敗して帰ってくると、ダートに適性がないことは血統的にわかっていましたと帰ってくるあるあるです。
同じように、距離適性でも。
父も母の父もその前の世代も、天皇賞春をにぎわしたお馬さんで固まっているのに、その子孫であるこの馬はなぜか1200m戦しか出してもらえない。
これもあるあるです。
決して調教師はいじめているわけではありません。その馬の個体・性格を加味して選んでいるはずです。
それでも1回くらい長いところ試してくれてもいいのに。。。と思うのは普通です。
イレコミがきつかった・・・あるある
募集時、初入厩時と、ずっと情報としては人に従順で素直にハミを取ってくれると言っていたのに、レース後のコメントではイレコミがひどかったあるあるです。
本当にレース時だけイレこんでしまうお馬さんも中にはいますが、ほとんどの場合前々からわかっていたはずだと思います。一応皆さんプロですからね。
これは、戦前までは下馬評が高かった人気馬の新馬戦で惨敗した時に非常によくある、あるあるとなっております。
応援馬券・・・あるある
愛馬を応援するあまり。。。獲得賞金配当以上に馬券で負けてしまうあるあるです。
記念のがんばれ馬券程度にしておきましょう。
高額馬・・・あるある
高額馬に出資していざクラシックへ!と思っていた馬が、まったく走らなかった。。。そんなとき、SNS仲間や同じクラブ仲間が思わす優しくしてくれるあるあるです。
このあるあるが発生するのは次期募集馬の視察ツアーの時などによく起きます。
2年、3年連続で高額馬で失敗してしまった仲間がいると、周りのメンバーがつい優しくしてしまいがちです。
そうならないように、安価で走る馬や、高額でもクラシックに挑戦するようなお馬さんにも出資できればいいですね。
※こちらのあるあるは、赤い鳥のダリル様からのご提供です。