日曜日の静寂

静かに。そして、強く生きていきたい。一口馬主とFXと。

安価な募集馬に出資できるわけとは?

一口馬主研究会

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ラヴォラーレ、ロンコーネ、そして、フォルティウスが地方で大差圧勝しました。
私の自慢の出資馬たちですが、最近、問い合わせが増えてきました。

【なんでそんなに安価なお馬さんの中でも勝ち上がれる馬に出資できるんですか?】

と、ド直球の質問がDMなどで多数寄せられております。
はっきりと、こうです!って、答えを出せるわけではないのですが、自分なりに考察してみました。

美和
オーナー。確かに最近はその種の問い合わせがすごく増えていますよね。

静寂さん
そうだねwラヴォラーレは募集総額500万円、ロンコーネは840万円だったね。この2頭が3勝Cまで出世できたのは本当にラッキーというか奇跡的というかね。

美和
ですよね。で、私も気になっているんですけど、他にもいるじゃないですか、当時安価に出資できそうなお馬さんたち。でもそれらには出資せず、なぜかロンコーネとラヴォラーレ(と、フォルティウス)に絞って出資しているじゃないですか?
これは指運だけとは言えないんじゃないでしょうか?

静寂さん
そうだねぇ。しいて言えば、【1勝はできそうと考えられるかどうか】という判断基準で見ているのはあるかな。
高額馬でも安価な馬でも3歳夏頃までに1勝しないとJRAの席がなくなっちゃうと言ってもいいわけじゃん。
その中でも低価格帯、そうだね。本記事では2000万以下までの募集価格馬については1勝できれば募集価格の半分近くもペイすることになる。
1000万円を切ってくる募集価格の馬の場合は一勝で馬代金はペイ。あとは、飼い葉代って感じだから、月一走以上勝つ10着以内なら何とか稼ぎが出てくるわけだよね。
だから、1勝できるかどうかの判断っていうのは重要かなと思っている。

美和
なるほど。でも、それってたぶん誰しもが同じようなことは考えているんだと思いますけど、それでもやっぱり低価格の募集馬の場合価格に見合った評価なんでしょうから、やっぱりポチリにくいんじゃないですかね?ラヴォラーレなんて、オーナーは募集開始日にぽちってましたよね?

静寂さん
開始日開始時間にぽちったと思うwたぶん1番目だったんじゃないかなw
売り切れたら困ると思ってwまあ、結局締め切り時点で残口があったけどね。後悔してるのは複数口行くか行かないか悩んでて、募集価格的に安いしな。。。走らないかもなって思って追加しなかったことがね。

美和
ラヴォラーレの何を見て即ポチだったんですか?

静寂さん
まずは、血統診断なんだけど、これは後述するね。
送られてきた1枚の写真。募集時の写真だけど、まず骨が太そうで丈夫そうに見えた。

ピアノコンクール18

静寂さん
そして適度に寸が詰まっていて重心も低そうに見えた。典型的なダートマイルあたりを得意にしそうかなと思って。
未勝利戦の番組も多いし、地方交流戦で勝ち上がりを建てることもできるかもしれないと思ってね。ようは、勝ち上がりに関しては苦労しないかもしれないなと思ったのよ。
まあ、ふたを開けてみたらデビュー戦は芝だし、結局ここまでの3勝は全部東京D2100mというまさに中長距離だけどw
上部さについても蹄骨骨折というインシデントがあったよね。まあ、でも丈夫な方なのかな。

美和
なるほど。丈夫さと適性ですね。なるほど。500万募集ですもんね。JRAの出走手当は45万でしたっけ。それを考えたら13走すれば馬代金の回収にはなりますよね。飼い葉代は出ませんけど。その中から10着以内、もっと言えば掲示板を何度か繰り返してくれればペイできますもんね。

静寂さん
そうだね。思考の中にはその打算的な計算はあるよね。丈夫で20走もできれば大きなマイナスにはならなさそう。そのうちに掲示板入着程度を繰り返してくれればへたしたらプラスになるよなって。
そんな中でまかり間違って1勝でもしてくれれば一気にプラスだなって。当初は考えてたよ。

美和
けど、それでは、1000万を切ってくるような募集価格の馬は全部ってなるじゃないですか?しかし、オーナーはライオンでも、ローレルでも他にもそういう馬がいたのに、ロンコーネ、ラヴォラーレを選んでますよね。何でですか?

静寂さん
もちろん、運という要素もある。運よくその馬が勝ちあがってくれたっていうことはあると思うよ。
ただ、僕には血統診断プログラムというものがある。
簡単に言えばこれはその血統配合だと勝ち上がり確率はどのくらいなのかを数字で表すプログラムね。
他にも期待獲得賞金や、適正募集価格などを算出している。
しかしね。この価格評価については、種牡馬が実績がないとあまり適正な数字が出ないからね。安価な馬の場合マイナー種牡馬ってケースも多くてほとんど役に立たないかもw
まあ、そもそも、安価だから、1勝が大目標になるので価格や賞金より、勝ち上がりの確率だよね。
この勝ち上がり確率は配合から算出する総合評価と、母親の系統だけで算出する勝ち上がり確率があってこの2つを判断の指標にしている。
マイナー種牡馬の場合総合評価を下すだけのサンプル馬がいないケースも多いが母親系統だけの場合は種牡馬は関係ないので出せることも結構あるんだ。
ラヴォラーレは父オールステイは父系統も日本ではあまり流行っていないため総合評価サンプルは0件。ただし母系統はサンプルも多いうえで勝ち上がり確率が50%オーバーだったのよ。
JRA全体の勝ち上がり率は31%。要は100頭いれば31頭は1勝Cに出世できるが69頭は未勝利でJRAを去るっていう計算ね。
その31%を基準にそれ以上なら良好、それ以下なら微妙な判断をする。50%クラスは、シルクやキャロットの勝ち上がり率くらいだね。そんな勝ち上がり確率の母系で、500万の募集なら、文句なく1口は持つでしょう。
ということだったのよ。

美和
なるほど。ということは、他の安価な馬に手を出さなかった理由も裏を返せばこの血統診断によってケンしたってことですか?

静寂さん
簡単に言えばそうだね。どうしても安価な馬の場合、血統診断の結果もどの数字もあまりよくなくて。。。っていう馬が多い。
何かしら期待したい数字が出ていたら勝ち上がり確率だけじゃなく、他の数字でもぽちってみようかなと思うこともあるんだけど、それもなかったってケースなのかな。

美和
ロンコーネもそうだったんですか?

静寂さん
いや、同じような血統診断評価で買ったわけじゃないね。
この馬の場合、勝ち上がりの評価は、総合評価、母系評価ともに30%を切っていて、勝ち上がりについてはかなり不安が残った。
ただ、丈夫さの裏返しだと思うんだけど、期待出走回数が、どの馬よりもとびぬける結果に。似た配合の馬たちは何十戦も走ってるってことのようだった。なので、丈夫さについては血統的な裏付けがあるのかなと。
勝ち上がりは30%にも満たないけども、0%ってわけではない。そして丈夫で、適正募集価格は実際の募集価格の2倍程度と出てた。
だから、確率は薄いけど勝ち上がることができたら期待以上の働きはしそうだよねっていう診断だ。
じゃあ、その勝ち上がりをどう考えるかってことなんだけど、なんでそう思ったのかね?
当時、クラブの近況報告で、この馬の報告がとにかく元気で活発だ。ハツラツとしていると書かれていてね。
なんか今思えばどの馬にも書いてある気もするんだけどw、なぜかロンコーネのコメントが頭に残ってね。
元気がないよりあった方がいいからね。もしかしたらいいんじゃないか?と思って一口もった。勝ち上がり確率が悪かったからこの馬については1口が限界だったかな。

美和
ラヴォラーレの同期生で600万募集のジョディーズマロン。コチラも3勝Cまで出世して、500~600万馬がワンツー大勢ですよ。
こちらはなぜ出資しなかったんですか?

静寂さん
こちらは出資対象だったんだけど確か満口になったんじゃなかったっけ?
なんでそこまで踏み切れなかったかっていうと名前なんだよねw
ジョディーズロマンの子がジョディーズマロンてwwwって笑ってる間に締め切られてしまって出資しそびれちゃったw
勝ち上がり、総合・母系共に40%超えてるから出資しても全然よかったよね。
ただ、ラヴォラーレ、ロンコーネ、フォルティウスと1000万以下で3頭、それにまだ1000万円台でプレイイットラウドも持ってたからね。安馬だらけになるのもなぁって言ってるうちに締め切られちゃったって感じ。
後悔してる一頭だよね。

美和
ラヴォラーレと一緒に追加で募集されてたのがヴァラマイトではなかったでしたか?
2000万円ですが、500万円と2000万円の馬が同時に募集初めて、即ポチしたのが500万円の馬の方っていうのはどういうことなんでしょうか?

静寂さん
正直2頭とも買いたいくらいだったのは覚えてるよ。
けど、18年度産駒って僕にとっては実質初年度でね。ライオンで一通り買ったうえでローレルでもう1頭か2頭かみたいなね。
ローレルは、ミンナノヒーローに出資したくって入会して、ラヴォラーレを買う前は、プレゼントでもらったフィニッシュムーブの権利1口持ってたくらいで、ヒーローが骨折した時には、ローレルやめようかどうかくらいまで思ってたんだ。
予算的な面もあってどっちか1頭でと思ってね。悩みに悩んでラヴォラーレをぽちった。理由は安価だからw
それならもう1口や2口行っとけよって話だったよね。

美和
なるほど。。。でもなんかわかりませんw結局どういう基準で選んでるんですか!

静寂さん
そうだねwわからないよねw
・丈夫そうであること
・ダート短中距離に適性がありそうな血統であったり歩様であったり
・1勝はしてくれそうなこと(血統診断や馬体診断などで1勝についての確信の度合いが高いこと)
の3点かな。
ラヴォラーレは3点とも、ロンコーネは上部2点と1勝については半々くらいで考えてた。元気そうってことで数字以上には。。。と思ったのはあったね。
もちろんこんな感じの基準だからドライスタウトみたいに良いってわかってても行かなかった馬や、プレイイットラウドみたいに数字は完璧でも気性が荒すぎてまったく力出せずっていう間が現れたりね。

美和
現状のラインナップで2000万円以下の馬の中で期待している馬がいたら教えてください!

静寂さん
ロンコーネとラヴォラーレはもう十分実績もあるのでさておいて、まずはフォルティウスだね。
名古屋競馬で2連勝圧勝してあと1勝でJRA復帰だね。調教師からも1勝Cなら十分通用しそうだということだそうだしね。この馬の場合相手より自分との戦いが続いてるからね。もうちょっと大人になってきたら馬代金と飼い葉代くらいはペイしてくれそうかなと思ってる。
次は3歳勢。
イエヴァンポルッカはすでに勝ち上がり済みで春は大きいところを目指す感じなのかな?大出世の可能性もありそうだよね。
そして次にフィニッシュムーヴ。ホッコータルマエ産駒にして芝デビュー2着の実績だ。勝ち上がりの目途は建ってるからね。期待したい一頭だ。
そしてインパクトベースン。新馬戦4着からじりじりと着順を落としてきているけど、走れないわけじゃないことはわかってるからね。
調教師も変わったし何とか勝ち上がってほしいよね。カルトゥーシュは2000万だから安価な部類に入るかどうか微妙だけど、こちらも新馬戦4着と好走した。芝の中長距離といったところのようだから、早いうちに勝ち上がってしまえば、ダービーや菊花賞なんて言うクラシックの夢もありそうかもね。
そして2歳馬。カノンドール、シェーネフラウの2020、プルーフオブラヴの2020の3頭は全部勝ち上がり率は平均以上だから、期待してる。この3頭のうち1頭でいいから勝ち上がってくれればなと。
もちろん3頭とも勝ち上がってくれればバンザイだけどね。

美和
なるほど。この2歳、3最馬たちの勝ち上がりについてもう少し時間が必要ですがある程度成績が出てきたらまた安価な馬をピックアップしてお話を聞かせてもらいたいと思います!

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