日曜日の静寂

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一口馬主投資成果確認~産駒年度別で投資成果の確認をしてみた~

一口馬主研究会

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勝った!負けた…

出資馬の成績に一喜一憂する一口馬主。
複数頭持って、毎週のように出走するようになってくると、それはそれは楽しいものです。
競馬自身とのふれあい方にも大きな変化が生じ、馬券より出資馬の掲示板入りの方がうれしいものです。

しかしながら、そんな一口馬主だからこそ、長く続けるためにも、投資成果が重要だと考えています。
最低限馬代金以上の稼ぎが無いと続けられないと思いますし、可能であれば預託料も含んでプラス収支になってこれば長く続けられるのではないかと考えています。

基本的なポートフォリオ戦略

美和
オーナー。当ポートフォリオは基本的にはどんな組み合わせを意識して組んでいるんでしょうか?

静寂さん
いろんな考えで募集馬に出資はしているが、大事な基本的な根底には、【1勝Cで掲示板を繰り返せば回収できるくらいの募集代金】というのが基本中の基本かな。
だから、募集総額2000万円以下のお馬さんで、何頭勝ち上がってくれるのかというのがまず一つ目のポイントかな。
勝ち上がり確率を重視して血統診断しているので、勝ち上がり確率は50%程度を目標にしている。

美和
2000万円以下が比較的低価格と考えた場合に、低価格帯の募集馬で勝ち上がり確率が50%は、なかなかの数字ですよね。JRA全体の勝ち上がり率は31%前後ですから、20%近く改善しないと達成できませんよね。

静寂さん
そうだね。だから、2000万以下の馬だけに出資するわけではない。平均募集価格で2000万前後まで落ち着いてこれば理想的だよね。
18産駒はブレイブライオンがいるので平均募集価格にすると4500万と出てしまうが、口数も小さいので考慮しないとしたら、3000万弱といったところかな。
19産駒は、そういうとびぬけた募集馬に出資はしなかったので2500万程度。もうひとひねりというか、1000万円を切るようなそこまで安価な募集馬がいなかったのもあったので2000万をちょっとオーバーしちゃってるね。
20年度産駒は今のところ1900万円台と理想的な募集価格に収まっているけど、2500万円募集のミラクルキャッツを5口持っているのを考えると2000万を少し超えるくらいの平均価格になるのかな。
今追加検討している馬も2000万は切っているし、シルクの追加募集で応募した馬も2000万以下の馬が多かったかな。20年度産駒は理想的な出資ラインナップになりそうだね。

美和
では実際どうなんでしょう?

静寂さん
今までざっくりの指標も、どこで確認すればいいのかわかってなかったんだけどさw
一口馬主DBに、My成績集計表というのがあって、それのなかの世代別という集計結果を見るとわかりやすい数字がある。
出資という項目が自分の出資総額。複数口勝っていれば複数口分加算されているようだね。
そして、控除前My配当。これは、諸手数料や源泉徴収する前の賞金配当だと思われる。だから、もちろんここから手数料や税金などがひかれるので出資総額とこの配当が同じ額面だとマイナスってことになるね。
更には、預託料という支払いもあるからね。それを考えると、配当は出資総額の2倍くらいで元ドリって感じになるのかなと推定される。
償却済み出資金という項目もあって、これは、競走馬ファンドの場合、出資した年にその出資額全てを経費として落とすわけではなく減価償却という形で数年にわたり出資金を経費とみなして償却していく。
大体4歳一杯までに償却するような流れになる。逆に言えば、5歳で大出世した場合、賞金に対して償却する経費が預託料のみとなるので、出来るだけ4歳までのうちに活躍してくれた方がいいんだけどねw
まあ、僕の出資スタンスの場合、馬代金も小さいのでそんなに差もないかもしれないけどw

美和
今回はどのような視点で評価しますか?

静寂さん
今回は償却額回収率、要は減価償却で馬代金を償却しながら賞金配当でどこまで回収できたかという視点で見てみたいと思う。先ほど言ったように本当の回収は200%以上だと思うけど、そのためには当然だけど100%を越さなきゃいけない。
なので、100%越えを基準に見てみたいと思う。

2018年度産駒

美和
まずは2018年度産駒です。現在まだ現役で走っているのは、ロンコーネ、ラヴォラーレ、ブレイブライオン、フォルティウス、オンヴァガニエですね。

静寂さん
引退(サラオク行き)したのは、バトルフロントとプレイイットラウド。バトルフロントは高額馬だったので痛かったよね。
しかし、それも含んで回収できていれば大したもんなんだけどね。

美和
2022年3月現在で、出資額は28.8万円。償却済み出資額は24.2万円、控除前My配当が36.1万円で償却額回収率は149%という結果になりました!

静寂さん
思ったより好成績だねwこれはなんでかっていうと、超高額馬のブレイブライオンは口数が小さく、1/5000しかない。それに対して一番安価なラヴォラーレは500万円募集総額の1/200だ。
高い馬は出資額も抑えられていて、安い馬は口数が大きい。そして、理想的な、大口の馬ほど稼いでくれるという理想的な形になったことで、150%近い回収率となったんだね。

美和
そうですよね。正直なことを言うと、ブレイブライオンは小口中の小口なのでおまけみたいなものなのかなと考えると、JRAで勝てたのはロンコーネとラヴォラーレの2頭しかおらず、フォルティウスは戻ってこれそうですが、オンヴァガニエは地方でもいまだ未勝利です。
競馬として、競走成績としては2頭以外は決していい成績とは言えませんものね。

静寂さん
そうだね。本当にそう。これはラヴォラーレが1/200で、ライオンのほかの馬たちより2倍の実入りになっているのがやっぱりミソかな。
そのラヴォラーレが稼ぎ頭だから、他の馬の成績の2倍儲かるんだよねw

美和
それにしても4歳の3月の時点で150%近いですから、この後ラヴォラーレ、ロンコーネがオープン入りするようなことになればおそらく200%も達成しそうですし、そうなってくると預託料も含めて回収ってかたちになりそうですね。

静寂さん
あと、一口馬主DBには、地方競馬の成績、賞金は含まれないからね。小さいとはいえ、フォルティウスやオンヴァガニエがもらってくる賞金分も加算できるからね。
この世代は回収成功と言えるかもしれないね。

2019産駒

美和
さて、現在クラシック世代の2019年度産駒です。現在のところ、イエヴァンポルッカ、メッセージソング、エメヴィベールが勝ち上がっています。
あとは、カルトゥーシュ、フィニッシュムーヴ、インパクトベースン、ケリーズノベルが未勝利ですね。
カルトゥーシュ、フィニッシュムーヴあたりはどこかで勝ち上がって行けそうな感じですが、インパクトベースンは右前脚の不安が出てきていますし、ケリーズノベルは骨折療養中です。
特にケリーズノベルは募集総額4500万円の高額といえる部類の出資馬です。何とか勝ち上がってもらいたいのですが。。。

静寂さん
この前のエメヴィベールの勝ち、メッセージソングの勝ちは、先も期待できそうな見事な差し脚を見せてくれたよね。現状で3頭の勝ち上がりというのは良いとまでは言えないけど、悪いとも言えない感じだね。まあこんなところだよねってところかな。カルトゥーシュ、フィニッシュムーヴあたりも勝ち上がれそうな感じもあるから、安心していられるよね。

美和
現在の出資成績ですが、出資が47.9万、償却済み出資金が12万、控除前My配当が12.5万、償却済み回収が率が104%となりました。

静寂さん
現在償却済み出資額が12万になっているね。これは毎月発生してくることになると思うんだけど、今の時点で100%前後っていうのはいいよね。
これは、償却する分だけの賞金を持って来ているってことになるからね。年度末に確定申告となったときは、もらった賞金とこの償却済み出資金が同じになれば、納めた源泉徴収分還付を受けられることにつながる。
まだ3月だから、今から年末に向けて走らなければ回収率は100%を切ってくる可能性も大いにあるんだけどね。
会計処理上、競走馬の旬は3歳だ。3歳時が一番償却額が増えるので、今年で言えば19産駒の償却が多くなる。また来年になると、おそらく18産駒は馬代金の償却分はほとんどなくなっているだろう。

2世代合わせて考えてみる

美和
この2世代を合わせて考えるとどうでしょう?

静寂さん
まずは、現状で両世代とも100%超えてるのは驚きだったわ。感触的には半分くらい。。。の印象だからね。出資口数のバランスのおかげかな。
18産駒は、出資金の償却はもう終わる感じだからね。ラヴォラーレ、ロンコーネが今後も稼いでくれるとしたら、19産駒の償却分で潰せれたら。。なんだけど、こっちはコッチデ今のところ順調だもんね。
このまま今の調子で進んでいくのなら、預託料分も回収して本当にプラス収支になりそうな感じだよね。
18世代はラヴォラーレがどれだけの成績を残すか。ロンコーネもだけど、やはり口数的な面からラヴォラーレは2倍の実入りがあるので大きいよね。
19産駒はエメヴィベール。初めての複数口出資で、ラヴォラーレと同じ1/200となる。先般勝ち上がったのは大きいよね。
同じようにフィニッシュムーヴ。2/500だけど、やはりライオンのほかの馬より比率は大きいからね。この馬も勝ち上がってくるとファンド的には面白いよね。

2020年度産駒

美和
さて、これを踏まえて、2020年度産駒の展望をお聞かせください。

静寂さん
もちろん勝ち上がり確率50%を意識したラインナップになってるのは言うまでもないんだけど、20年度産駒の目玉は何と言ってもシルクのミラクルキャッツだよね。5/500持ってる。
この馬の成績次第ではどうにもならないって可能性もある世代だねw
最低限1勝はしてもらわないと。。。ね。
次は現在のところ出資比率的にはカノンドール。ローレルだからね。1/200だ。
こちらは安価な馬なので、プレッシャーも低いけど、逆に言えばラヴォラーレのように出世頭になってくると面白い存在だよね。
ほかの馬たちについては、特にライオンについては追加出資と新規出資も検討している。
どの馬も勝ち上がりが1つの目途だからね。今回は勝ち上がりについてはかなりの比率で勝ち上がってくれそうなラインナップだと思っているんだけどね。

2023年に向けて

美和
来年になりますと、2019年度産駒が古馬になり、20年度産駒がクラシック世代、21産駒が2歳世代となり、古馬世代も2世代目となりいよいよフルラインナップです。

静寂さん
そうだね。古馬になってどれだけの馬が残っているのかというのも今後のポートフォリオの成果としても重要だよ。
僕のポートフォリオの基礎は、1勝C~3勝Cという条件馬がいかに馬代金を回収してくれるかという視点で組んでいる。
だから、その条件クラスで古馬になってもコツコツと入着を重ねてくれるような馬が一杯残っていればいるほど、その年は楽になるんだよね。
で、その組み合わせががっちり作れてくると次に初めて重賞の勝ち負けを意識するような良血の高額馬への出資を検討するんだ。
ここまで説明したように、競走馬への出資代金というのは減価償却をしながら経費として計上されていくんだ。
だから、ある程度ほかの馬たちが稼ぎを出してくれるという体制になってくると、高額馬へ出資した代金も経費として計上できるので、源泉徴収の還付に跳ね返ってくる可能性が出てくると。
なんで、今年春までの成績次第では21産駒のシルクあたりで今まで手を出さなかったような血統の高額馬に申し込みするかもしれないね。
また、ライオンには目玉募集馬が何頭かいるようなラインナップを続けていて21年産駒もフランケル産駒で高額募集馬になりそうなのがいるよね。
この馬に複数口出資なんて言うのもいいかもしれないね。

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