日曜日の静寂

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2021年夏競馬を終えて~血統診断プログラムの精度を考えてみる~

一口馬主研究会

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2021年の夏競馬が終わりました。
これをもって現3歳馬(2018年度産駒)の未勝利戦が終了となりました。今後は2歳戦が中心となり、2歳新馬・2歳未勝利戦が多数組まれていくことになります。
一口馬主クラブによっては未勝利馬を地方へ移籍させ2勝~3勝させてJRAに復帰させるために動いたり、地方のまま賞金を稼ぐように努力するクラブも現れてきますが、血統診断プログラムでは、基本的に中央競馬での勝ち上がりを重視しています。

自身が投資するという意味では、リアルな世代は2018年度産駒が1世代目。1世代目の未勝利戦が終了したところというところになりますので、この時点で当血統診断がどうだったかというのを判断する一つの目途であると考えています。

18年度産の勝ち上がり成績

まず、2018年度産駒はブレイブライオンを含むと8頭に対して出資していました。
初年度ということもあって、サラブレッドクラブライオンで7頭、ローレルクラブで1頭への出資でした。
この中でJRAで勝ち上がりができた馬が2頭となりました。

ローレルクラブの追加募集馬【ラヴォラーレ】ピアノコンクール18に出資しました

【ロンコーネ】~投資のための血統診断~サマーティアラの2018

ラヴォラーレについてはその後1勝Cも勝ち上がり、現在クラスは2勝C8月に1度格上挑戦となる重賞への出走。8着となっています。
今後も出世が見込めると考えていて、ロンコーネとともに出世頭となりそうです。

ロンコーネはラヴォラーレが未勝利戦を勝ち上がった翌日に勝ち上がりました。
その後長期の休養に入り、秋口になって本州へ移動しています。
コチラについても出世が確実と考えていて、もう1~2勝はしてくれると期待しています。

当ポートフォリオ内で見ると2/8なので、勝ち上がり率が25%と、全くもっていい成績とは言えません。

今からでも勝ち上がりができるかも???と期待をしている3頭

まず、骨折から療養明けに捻挫を発症しデビューに至らなかったオンヴァガニエ。

【オンヴァガニエ】(牡)~投資のための血統診断~ゴーファイトウィン18-サラブレッドクラブライオン

オンヴァガニエは結局未出走のままJRAの未勝利戦が終了してしまったため現在のところ地方競馬でデビューすることが決まっています。
まだ能力を見せてもいませんのでもしかしたらあっさり地方で勝ち上がって、JRAに復帰してもおかしくないと考えています。

まだ中央1戦のフォルティウス

【フォルティウス】~投資のための血統診断~プリンセスネージュの2018

骨片除去手術からデビューまでにかなりの時間がかかってしまったフォルティウス。
骨片の除去手術くらいなら大して時間がかからないと思っていたのですが、想定以上にかかってしまいました。
なんとか7月にデビューできたのですが、その後はソエの影響で一旦休養。
そのまま未勝利戦が終了の時期まで来てしまいました。
デビュー戦は既走馬相手の未勝利戦でした。
着順こそあまりよくありませんでしたが、レース内容は多少見どころもあったので、もうちょっと未勝利戦の時期があれば勝ち上がっていてもおかしくなかったと思わせました。
フォルティウスは現在のところ、JRA所属のまま格上挑戦で勝ち上がりを目指すとなっています。
恐らく1戦、格上挑戦して、成績次第では一旦地方へ放出という可能性もありそうかなと思っています。

格上挑戦が当然というスタンスのブレイブライオン

【ブレイブライオン】フラーテイシャスミスの2018~投資のための血統診断~

新馬戦から2着と高い能力を示していたブレイブライオン。2戦目も2着。その後屈腱炎を発症し療養していました。
現在は北海道で育成・通常調教に戻りつつある段階で、本年中にも復帰戦が組まれそうな勢いになってきています。
調教師サイドは、いまだ未勝利だが、格上挑戦でも十分勝ち上がることができると考えているようで、まだ勝ち上がっていないから。。。というネガティブなコメントは今のところ一切出てきていません。
調教師のコメント通りあっさりと勝ち上がってくる可能性も十分のため、期待はしています。

回収率指標から一口馬主ポートフォリオを見てみる

当ポートフォリオは、重要なのは回収率と考えています。
投資の一環として考えていますのでせめて出した費用は回収したいと考えています。

2021年度が初めて1月からまともに出資馬が走ることができる年齢になったということになります。
ただ、まだ、1世代目しかいないため、まだまだ資金回収の目途というのは断たない時期ですが、それでもどうなのか、見てみました。

2021年9月の段階で回収率で見ると約75%。
この指標は、出資馬の出資金を減価償却という考えで年ごとにかかる経費として割って算出している数字です。
なので、確定申告時に近い数字が出ていると考えてもいいところです。
もちろん、一口馬主DBのポートフォリオでは手数料や各競走馬の維持費が加味されていないため、100%でも、実際は回収率は100%にはなりません。
そのうえで、一つの指標にはなります。
この数字が200~300%程度になって初めて回収といったところだと考えてもいいかと思います。

まずは獲得した賞金(付加賞や出走手当も含んで)が、馬代金を回収してくれることをまずは一つ目の目標と設定すると考えたら一口馬主DBでまずは100%を超えてこないと、当然資金回収なんてお話しにもならないわけです。
また、この指標は、確定申告時に経費というか原資と認められる(減価償却額)を算出してくれているので、単年度での回収指標としてはざっくりで見るものとしては最適です。

上記に示した画像は、当方の一口馬主ポートフォリオの実績です。
9月の時点で75%となっています。
ようは、減価償却で数年で償却するように出資代金を割ったうえで、本年獲得した賞金で75%の回収ということです。
現実に目を向けると、まずはここからクラブの手数料が引かれているわけです。なので、実際指標としては大体50%程度というところでしょうか。
そして、クラブ会費と各競走馬の維持費がありますから実際は20~30%と言ったところでしょうか。
馬代金は本年支払ったものではないため、キャッシュフロー的にはもしかしたら本年単体で見ると財布の中は少し増えているかもしれません。
もちろん20年度産駒への出資もありますから、少し財布からお金が出ている勘定になるかと思います。

この成績をどう見るのか

21年度は、まず1世代目のみが1月から出走可能であったこと、そして、19年度産駒、要は現2歳馬のデビューは今のところ1頭ということで、パフォーマンス的には出走可能な競走馬を考えるとまだ50%程度の出走ペースかなというところです。
その上で現段階で75%という数字が出てきたのは良い方かと思っています。
来年になってくると現3歳馬は4歳古馬という扱いになり、現2歳がクラシックシーズンの3歳馬となり、春から夏にかけて現1歳馬が2歳となって3世代目になります。
1年後の8月、9月あたりの成績が重要になってきますね。
そして、古馬が0頭ということは現状ではありえなさそう、ケガや病気がなければロンコーネとラヴォラーレは4歳になってもJRAに在籍しているだろうと考えられますし、先述した未勝利三歳馬3頭のうち1頭でも勝ち上がってくることができれば来年も走っていることでしょう。
現2歳馬は現段階で唯一デビューしているイエヴァンポルッカがすでに勝ち上がっており、10月にも重賞に出走する予定となっていて、イエヴァンポルッカの活躍次第では春のうちに大きく回収率が上がる可能性も秘めています。
イエヴァンポルッカ以外の2歳馬は今の時点(9月8日)では、未出走です。
秋から冬にかけてデビューしてくることが想定され、これらの中から勝ち上がりが1頭でも2頭でも出てくると、来年の春から夏にかけて、回収率が大きく100%を上回ってくる可能性もあります。

まとめ~血統診断プログラムは良いのか?悪いのか?~

私は自分で作った一口馬主出資検討用の血統診断プログラムを擁して出資馬を決定しています。
もちろん100%依存しているわけでもなく、歩様動画や自分の感性で出資を決めることもありますが根本的なベースは血統診断プログラムです。
そして、実際に出資に至ったお馬さんたちの成績を見て、このプログラム自身は良いのか悪いのか、考えてみました。

もっと勝ち上がりを見つけることができるように

まずは、基本的には勝ち上がり可能性の高い募集馬に積極的に出資しています。
診断結果通りの成績を残しているのは、イエヴァンポルッカとラヴォラーレの2頭となっています。
本来もっとあっさり勝ち上がると想定していたのは、バトルフロントであったりオンヴァガニエであったりです。
オンヴァガニエは評価としてはS級の評価をしていましたし、バトルフロントも18年度産駒ではオンヴァガニエに次ぐ高評価でした。
もちろん18産駒出資馬は怪我や病気が多く、まともに出走していない馬が多いこともあるのですが、、、それでももう1~2頭は勝ち上がってほしかったところです。
なので、この勝ち上がりについて、もう少し精度を高める必要がありそうだなと考えています。

獲得賞金期待値と適正募集価格は優秀?

現段階で私のポートフォリオでは、勝鞍は4鞍ありました。
3鞍については未勝利戦、もう1鞍はラヴォラーレの1勝Cでの勝利です。
おかげさまでロンコーネとラヴォラーレについては手数料を加味しても獲得賞金で馬代金は確実に出るほどの賞金を稼いできました。

ラヴォラーレについてはサンプルデータがないため総合評価からくる適正募集価格や期待獲得賞金の指標が出せていませんが、ロンコーネについては現状の獲得賞金程度の数字が出ています。
この先まったく走らなかったとしても、適正募集価格通りの賞金を稼いだねっていうことになりますし、この数字は案外といいところを突いているなと思っています。

ただ、どの馬で合っても、適正募集価格が100万円とかじゃない限り、まともな数字が出ている馬であれば勝ち上がりが最低条件です。
勝ち上がらないことには億なんて稼げないですから。
結局のところは勝ち上がり確率と適正募集価格、期待獲得賞金この3つが本当の募集価格(価格という期待値)に対して適正以上の数字が出ているかどうかというのが重要になるのかなと思います。

それらを総合して考えると、現在の血統診断プログラムはそれほど間違った方向の診断をしているものではないなと確信しています。
20年度産駒は口数の多少を設定していて、期待値の高い馬は複数口、リスクがありそうだけど、期待したい馬は1口などの小口にするという感じで波を付けています。
20年度産駒は来年春以降にデビューしてきます。
来年末にはある程度見えているのではないでしょうか。

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